DX推進方針

■DXの取り組みについて
 デジタル技術の進化は、効率的なサービス提供や新たな参入者の登場を促し、市場競争を一層活発化させています。金融商品仲介業界においてもそれは例外ではなく、企業が競争上の優位性を確立するためには、デジタル技術の活用が不可欠と認識しています。
 当社は、真のお客様重視を実現する為に、当社に所属するIFAがファイナンシャル・アドバイス業務に専念でき、IFAとして向上できる環境を提供しております。
 また、当社の持続的な成長と企業価値の向上には、IFA に提供するビジネスプラットフォームの付加価値を向上させ、 IFA の成功を支援し、IFAの満足度の維持・向上を図ることが不可欠と考えております。
 そのため、これまで行ってきた人的な支援に加えて、ITの活用とDXの推進によりIFAの業務効率や生産性を向上させるとともに、IFAをサポートする従業員がDXを自分事と捉えて行動していくことができるよう、人材育成にも力を入れてまいります。


■DX推進戦略
デジタル技術の活用によって、IFAの業務支援、成功支援を強化し、IFAの満足度向上と顧客本位の実現により媒介する資産残高を増加させることで、企業価値向上を図るための戦略は、以下の4点です。

  1. DXの推進により、IFAの多様な働き方と環境変化に適用したサポート体制を構築する
    ・デジタルチャネルの活用により、リアルタイムな情報共有の実現
    ・モバイル化と音声データのテキスト化により、営業活動における業務の効率化、場所に縛られない働き方の実現
  2. DXの推進により、金融商品仲介業者としての管理体制を確立し、事業の質的量的拡大を図る
    ・モニタリング結果や指導履歴等のデータをクラウド型のデータベースで管理し、蓄積したデータを踏まえたさらなる指導、コーチングの実施
    ・過去の問い合わせデータに基づいたサポート体制の強化
  3. DX戦略の遂行のため、全社のITリテラシーを高め、DX人材を育成する
    ・DX研修と情報セキュリティ教育の実施
    ・DX関連の資格取得報奨金制度の拡充
  4. DX人材の育成により、従業員の成長と自己実現を支援し、業務の効率化と生産性の向上を図る
    ・業務の効率化と生産性の向上の手段として社内申請のペーパーレス化(データ化)を実現すべく、その技術活用における従業員の育成
    ・クラウド技術を活用した業務システムの構築や、業務プロセスのデジタル化による作業の効率化、自動化の実現


■DX推進体制の構築と環境の整備
当社におけるDX推進は、社長兼IFA業務支援本部長を実務執行統括責任者とし、IFA業務管理本部長がIFA に提供するビジネスプラットフォームの付加価値向上を、管理本部長がDX人材の育成を担い、経営会議にて関係部署が協議・共有し、リアルタイムで全従業員に公開しております。加えて、部門に関係なく社員全員がDXを自分事ととらえ、全社的にIT技術を活用していくことができる体制構築を目指しています。
また、当社は以下の環境を整備しており、これからも拡充を図ってまいります。

  • ・デジタルインフラの整備(社内グループウェア、データベースシステムのクラウド化等)
  • ・社内チャットツールの導入による、リアルタイムでの情報共有の促進
  • ・PC運用管理ツールの活用や、データへのアクセス権限管理による、DXに伴うセキュリティリスクへの対策

■DX推進指標
当社は、DX推進の達成状況を図る指標として、以下を定めます。毎年、各部門で実行計画を立案し、適宜進捗管理を行いながらDXを推進しております。その達成度を年に一度測り、結果を踏まえて翌年度の計画を立てることとします。

  1. 所属IFAの満足度
     定期的に実施するIFAアンケート調査における該当項目のTOP2Box(大いに満足+満足)の割合
  2. 内部管理体制の強化
     検証口座及び通話モニタリング件数
  3. DX人材の育成
     研修及び育成コンテンツ数、研修時間
     社内外DX関連の資格取得者数
  4. 業務の効率化と生産性向上
     デジタルツール導入件数
     ペーパーレス(押印レス、郵送レス)件数

■DXの推進にあたって
 当社は真のお客様重視を実現し社会に貢献することで、全ステークホルダーが幸せになることを目指しております。
 そのためには、所属するIFAがお客様の「最善の利益」のためだけに自らの専門能力を発揮し、業務に邁進することができる環境を充実させることが重要であると考えます。
 同時に、IFAを支援する従業員の能力向上も優れたサービスを提供するうえで不可欠であると考えます。
 従前は、これら重要課題に対して主にマンパワーで取り組んでおりましたが、2021年6月の株式上場を機に、デジタル技術を積極的に活用していくことと致しました。
 これまでに、デジタルチャネルの活用やモバイル化によって、IFAのより柔軟な働き方を実現しました。また、金融商品仲介業者としての管理体制、サポート体制を強化すべく、モニタリング結果や指導履歴、問い合わせデータの蓄積と活用を開始しています。
 更に、社内グループウェア、データベースシステムのクラウド化をはじめとするデジタルインフラの整備を行い、これらを十分に活用する為に社内教育も実施することで、業務の効率化を図っています。
 当社の持続的な成長と企業価値向上のために、DXの取り組みを継続・強化し、これらの活動の進捗状態について、積極的に発信を行っていく所存です。
 当社は、真のお客様重視を実現しようとするIFAを全面的に支援し、お客様、IFA、そして当社が、Win-Win-Winの関係を築けるよう、これからも日々邁進してまいります。

2023年12月14日
株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル
代表取締役社長 田中譲治




PAGE TOP